海外出店で味を再現する調味料OEM活用ガイド

海外出店で味を再現する調味料OEM活用ガイド

海外出店で味を再現する調味料OEM活用ガイド

日本発の飲食チェーンが海外へ出店する際、最大の壁の一つが「日本の店舗と同じ味を再現できるか」という課題です。現地で同じ食材が手に入らない、水質が違う、調理スタッフの習熟度がそろわない――こうした要因で味が揺らぎ、ブランドの一貫性が損なわれるケースは少なくありません。本記事では、味の標準化を実現する手段として調味料OEM/ODMの活用法と、委託先選定の実務ポイントを解説します。海外展開を検討する外食チェーン・食品メーカーの調達担当者に役立つ内容です。

海外出店で味がブレる3つの構造的要因

海外で日本と同じ味を再現できない背景には、再現性を阻む構造的な要因があります。まず原料です。同じ名称の醤油や味噌、香辛料でも、生産地や規格が異なれば風味は変わります。日本の調達ルートを海外でそのまま再現するのは容易ではありません。

次に水質と気候です。スープや出汁の味は仕込みに使う水の硬度で大きく変わります。気温・湿度は発酵調味料の挙動にも影響します。最後に人の問題です。現地スタッフの調理習熟度や計量精度のばらつきは、店舗ごとの味の差につながります。

これら3要因はいずれも「現地での調理工程が複雑なほど」拡大します。逆に言えば、味の核となる部分を工場で完成させ、店舗での工程を単純化すれば、ブレは大幅に縮小できます。ここに調味料OEM/ODM活用の意義があります。

味の標準化を実現する調味料OEM/ODMの仕組み

調味料OEM/ODMとは、味の設計から製造・包装までを専門メーカーに委託する手法です。海外出店における味の再現では、店舗ごとに一から調理する工程を、完成済みのベース調味料を使う工程へ置き換えるのが基本戦略になります。

ベース調味料への集約

ラーメンスープ、火鍋スープ、各種ソース、たれなど、味の骨格を決める部分を1.8L PET容器やガロン缶、業務用大袋などの形で集中生産します。各国の店舗は同一ロットのベースを使うため、原料差や計量誤差の影響を受けにくくなります。30種以上の風味バリエーションから自社の味に近い配合を選び、調整することも可能です。

ODMによるレシピの再現開発

既存の店舗レシピを持ち込み、それを工業生産可能な配合へ翻訳するのがODMの役割です。少量の試作から始め、官能評価を繰り返して味を詰めていきます。小ロット試作に対応できるメーカーであれば、本格量産の前に味の方向性を確認できます。

海外展開向けOEMメーカーの選定ポイント

味の再現だけでなく、海外多店舗展開を支える供給体制も委託先選定の重要な軸になります。確認すべき観点を整理します。

まず生産能力と安定供給です。出店店舗数の増加に合わせて供給量を拡大できるか、複数生産拠点でリスク分散ができるかを確認します。単一工場依存は供給途絶リスクを高めます。

次に認証です。輸出先国の通関や現地の取引基準を満たすには、国際的な食品安全認証が欠かせません。とくに北米向けはFDA、ムスリム市場向けはHALALの有無が出店可否を左右します。

包装形態も実務上重要です。1.8L PET容器は外食チェーンの標準として扱いやすく、ガロン缶や20kg・50kgの業務用大袋は大量消費店舗に向きます。店舗オペレーションに合う容器を選べるかを確認します。

認証と生産体制が海外展開を支える

海外出店では、味の再現に加えて「現地で取引・通関できる品質保証」が前提条件になります。HACCP、ISO 9001、ISO 22000、BRCGS、FDA、HALALといった国際認証を一通り備えたメーカーであれば、複数の輸出先に同一サプライヤーで対応でき、調達の一本化が図れます。

とくにHALAL認証は、訪日インバウンドのムスリム客対応や、東南アジア・中東への出店時に有効です。発行機関はインドネシアのBPJPH、マレーシアのJAKIMで、現地市場での信頼性確保につながります。

生産拠点の複数化もリスク分散に寄与します。広東省佛山市の第1号工場に加え、大連には第1期・第2期工場、米酢・液体調味料工場(2026年予定)を擁し、深圳には発酵食品の専門拠点があります。複数拠点体制は、特定地域の供給リスクを緩和します。

まとめ:味の標準化は調味料設計から始まる

海外出店で日本と同じ味を再現する鍵は、味の核となる調味料をOEM/ODMで標準化し、現地での調理工程を単純化することにあります。これにより原料差・水質・調理スキルのばらつきという3つのブレ要因を最小化できます。委託先選定では、認証6件(HACCP・ISO 9001・ISO 22000・BRCGS・FDA・HALAL)の取得状況、生産能力、最小ロット、包装、多言語対応を確認することが重要です。

自社の店舗レシピをどこまで工業生産で再現できるかは、まず小ロットの試作で検証するのが現実的です。海外展開の味づくりを具体化したい場合は、サンプル請求から始めてみてください。

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