業務用調味料OEMの新拠点─桜鶴が日本市場へ本格参入

業務用調味料OEMの新拠点─桜鶴が日本市場へ本格参入

業務用調味料OEMの新拠点─桜鶴(YINGHOK)が日本市場へ本格参入します

業務用調味料のOEMを中国メーカーに委託する動きが、食品メーカーや外食チェーンの間で広がっています。アジア風味の本格再現、大ロットでの安定供給、そして品質保証体制を兼ね備えた委託先をどう選ぶか。調達担当者にとって重要な検討課題です。

このたび、アジア複合調味料の専門メーカーである桜鶴(YINGHOK/中野食品(大連)有限公司)が、日本企業向けの新しいWebサイトを開設しました。本記事では、Webサイト開設の狙いと日本市場参入の背景、そして海外OEM先を検討する際に確認すべき情報を整理してお伝えします。

新Webサイト開設の目的

今回のWebサイト開設は、日本国内の食品メーカー・商社・外食チェーンの担当者へ、製品カテゴリや工場体制、取得認証、OEM対応の情報を分かりやすく届けることを目的としています。

これまで桜鶴は北米や欧州、東南アジアを含む50カ国超への供給実績を積み重ねてきました。日本市場でも継続的な取引が拡大するなか、商談前の情報収集をスムーズにするための窓口として、Webサイトを整備した形です。

掲載情報は、調達担当者が比較検討に使える実務的な内容を重視しています。製品ラインアップ、生産拠点の規模、品質認証の取得状況、そして小ロット試作からの相談フローまでを確認できます。

日本市場参入の背景と「中野食品ジャパン」

桜鶴は日本企業との取引拡大を見据え、日本法人「中野食品ジャパン」の開設を予定しています。開設は2026年10月予定で、日本市場の担当は菅原(Sugawara)が務めます。

日本拠点を設ける狙いは、商談・サンプル対応・量産移行までを日本語でスムーズに進める体制づくりです。海外メーカーへのOEM委託では、言語や時差、商習慣の違いが障壁になりがちですが、国内窓口があることで相談のハードルを下げられます。

桜鶴はJA(日本語)・EN(英語)・ZH(中国語)の3言語でビジネス対応が可能です。配合開発の細かな要望や品質仕様のすり合わせを、母国語で進められる点は実務上の安心材料になります。

創業から現在までの体制

桜鶴は2009年の佛山工場(第1号工場)からスタートし、現在は5つの生産拠点を運営しています。大連第1期工場(2015年・20,000㎡)、大連第2期工場(2023年・30,000㎡)に加え、2026年には米酢・液体調味料工場(20,000㎡)の稼働を予定しています。深圳市には発酵食品専門の阔神生物発酵製品の拠点もあります。

自動化ラインは12条を備え、年産20万トン超の供給体制を構築しています。大ロットの安定供給を求める食品メーカーや外食チェーンにとって、生産キャパシティは委託先選定の重要な判断材料です。

対応できる製品領域は8カテゴリ

桜鶴が対応する製品領域は幅広く、アジア圏の風味を中心に8つのカテゴリをカバーします。

  • ラーメンスープ(30種以上の風味バリエーション)
  • 火鍋スープ(中華系外食チェーン向け大ロット供給)
  • 各種ソース(中華・韓国・東南アジア風味)
  • 寿司調味料(海外日本食レストラン向け)
  • 軽食調味料
  • ドレッシング・たれ
  • 日本酒・梅酒・リキュール(発酵酒類)
  • 発酵調味料(味噌・醤油系)

中華・韓国・東南アジアの本格的な風味を再現できるノウハウは、自社ブランドのアジア風味料を立ち上げたいメーカーにとって有力な選択肢になります。OEM/ODM/PBに対応し、配合開発から包装まで一括で委託できる点も特長です。

包装は1.8L PET容器(外食チェーン向け標準)、ガロン缶、20kg・50kgの業務用大袋など複数のバリエーションに対応します。小ロットでの試作にも応じられるため、量産前の検証を段階的に進められます。

海外OEM先を選ぶ際の確認ポイント

業務用調味料のOEMを海外メーカーに委託する際は、感覚ではなく具体的な項目で比較することが大切です。以下の観点を押さえておくと、量産後のトラブルを抑えられます。

品質・輸出対応の面では、桜鶴はHACCP、ISO 9001、ISO 22000、BRC、FDA、HALALの6つの認証を取得しています。なかでもHALAL対応は、訪日インバウンド需要に応える外食チェーンにとって実務的な意味を持ちます。

FDAやBRCへの適合は、北米や欧州への輸出を視野に入れる商社・メーカーにとっても確認しておきたい項目です。複数地域への展開を前提とする場合、対応済みのメーカーを選ぶことで認証取得の手間を削減できます。

供給実績と今後の情報発信

桜鶴は50カ国超・10,000社超への供給実績を持ち、主要輸出先は日本、北米、欧州、東南アジアです。多様な市場の要求仕様に応えてきた経験は、配合や品質管理のノウハウとして蓄積されています。

今後は本Webサイトを通じて、OEM開発、業務用調味料、海外調達、品質管理に役立つ実務情報を継続的に発信していく方針です。調達担当者が委託先を比較・検討する際の判断材料として活用いただける内容を目指します。

まとめ

本記事では、桜鶴(YINGHOK)の新Webサイト開設と日本市場への本格参入についてお伝えしました。要点は次の3つです。

第一に、日本企業向けに製品・工場・認証・OEM情報を分かりやすく発信する窓口を整備したこと。第二に、2026年10月開設予定の中野食品ジャパンを通じ、日本語での商談体制を強化すること。第三に、年産20万トン超の生産体制、6種の認証、8カテゴリの製品対応という信頼材料を備えていることです。

アジア調味料のOEM委託先や大ロットの安定供給先を検討中の方は、まずサンプル請求や問い合わせから具体的な相談を始めてみてください。

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